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- 2019.05.01 Wednesday
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旧三井家下鴨別邸は下鴨神社の南に位置し、出町柳から高野川に架かる橋を渡り、下鴨東通を北に上がった西側にある。門前の案内板によると「旧財閥で知られる三井家の先祖を祀った顕名霊社(あきなれいしゃ)への参拝の休憩所として大正十四年(1925)に、三井家十代三井八郎右衛門高棟(はちろうえもんたかみね)が建築した。建築に当たっては、明治十三年(1880)建築の木屋町別邸の主屋を移築し、あわせて玄関棟を増築し、以前からあった茶室も修復し、別邸として整備した。建物は三階に四方を見渡せる望楼を持つ開放的な造りや、次の間に円窓を開けた茶室などが特徴である。
旧三井家下鴨別邸は、戦後、旧三井家から国に譲渡され、昭和二十六年(1951)から長らく京都家庭裁判所の宿舎として使用されていたが、明治初期に建設された主屋を中心として、大正期までに整えられた大規模別邸の屋敷構えが良好に保存されており、高い歴史的価値を有していることから、平成二十三年(2011)に重要文化財に指定された。」
(写真1)
(写真1)は下鴨東通から見た旧三井家下鴨別邸の正門、右手の赤い鳥居は下鴨神社の鳥居である。
(写真2)
(写真3)
(写真4)
(写真2)は正面から撮った正門、(写真3)は正門前右手に立てられた「秋の特別公開」の看板、(写真4)はその右にある案内板に書かれた邸内の配置図である。
(写真5)
(写真5)は正門から玄関に行く途中で、南向きに主屋と玄関棟を撮ったもので、右手が玄関棟、左手が主屋である。
(写真6)
(写真6)は西向きの玄関で、ここから入って内部を見学出来る。
(写真7)
(写真7)は南側の庭から見た建物の全景で、左(西)から順に玄関棟、主屋、茶室の三棟が続いている。
(写真8)
(写真8)は玄関棟で、入母屋造り桟瓦葺の平屋建築である。洋風の意匠を採り入れた天井の高い建物で、鬼瓦には三井家の家紋「四ツ目結(ゆい)」が見られる。
(写真9)
(写真9)は望楼が特徴的な木造三階建ての主屋である。望楼からは四方が眺められ、見晴らしはよいが、写真撮影は禁止されている。
(写真10)
(写真11)
(写真10)は主屋とその右(東)に隣接する茶室、(写真11)は茶室である。茶室の建築年代は詳らかではないが、修復中、「慶応四年」(1868)と書かれた祈祷札が確認されたことから、その頃に前身建物の一部として茶室が建築されたと考えられている。円窓が特徴的な三畳次の間が付いた四畳半広間と一畳台目の小間の簡素な構成で、庭園はひょうたん形の池と、苔地の築山に曲線園路が巡っている。*
(写真12)
(写真13)
(写真14)
(写真12、13)はそれぞれ主屋西側および東側から見た庭である。また、(写真14)は玄関棟の南側から東方向に向かって撮った庭で、右(南)側が池、左(北)側奥に茶室が見える。
(写真15)
(写真16)
(写真15、16)は主屋二階から茶室方向に向かって撮った庭園である。
(写真17)
(写真18)
(写真17)は主屋の東側にある中庭、(写真18)は主屋から茶室への渡り廊下である。
(写真19)
(写真20)
(写真19、20)はそれぞれ主屋内部にある浴室と便所である。(2016.11.30訪問)
*三井広報委員会HP(http://www.mitsuipr.com/about/facility/shimogamo.html)より引用