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0626蓮華寺(Rengeji Temple)
2015.07.21 Tuesday
21:49
蓮華寺(れんげじ)は、京都の北部を流れる高野川の上流で、「若狭街道」、「鯖街道」とも称される交易の主要な道路であった大原街道(国道367号線)沿いに建つ天台宗の寺院で、山号は帰命山(きみょうざん)。洛北蓮華寺、池の寺とも呼ばれている。
寛文年間(1661〜1673)に加賀の前田家家臣
今枝重直(いまえだしげなお)が出家して、この地に一宇を構えて居住し、石川丈山や狩野探幽らと交流を保ちながら晩年をここで過ごした。重直の徳を慕った孫の近義(ちかよし)は、重直の菩提を弔うため、七条塩小路にあった寺をこの地に移し、延暦寺実蔵坊(じつぞうぼう)の末寺としたといわれている。
本堂には、本尊の釈迦如来を安置し、美しい苔で覆われる境内には、六角形の笠を持つ珍しい形の蓮華寺型燈籠や、石川丈山の篆額(てんがく)と木下順庵の撰文による重直の碑がある。
池に鶴石と亀島を配した庭園は、石川丈山の作といわれ、江戸時代の名園の一つで、紅葉の名所でもある。
なお寺宝の紙本著色山王霊験記二巻は室町時代の作と推定され、重要文化財に指定されている。
(写真1)
(写真1)は山門で、創建当時のものといわれている。
(写真2)
(写真3)
(写真2、3)は山門をくぐって
石畳の参道の正面突き当たりに
見える庫裡で、拝観はここから中に入る。
(写真4)
(写真5)
(写真4、5)は山門を入った左(西)側にある
石仏群で、京都市電河原町線の敷設工事のときに発掘されたものがここに安置されている。中央に地蔵菩薩像、周囲に大日如来像が並んでおり、全部で約300体あるといわれている。
(写真6)
(写真7)
(写真6)は山門を入った右(東)側にある鐘楼堂、(写真7)はその北側にある井戸屋形で、鐘楼堂は檜皮葺・宝形の屋根と格子状の側面をもつ黄檗宗萬福寺様式の建物である。黄檗二世木庵禅師の銘がある銅鐘がかかっている。
(写真8)
(写真9)
(写真8)は庫裡と棟続きになっている書院、(写真9)はその内部で、書院東側に池泉回遊式の庭園がある。
(写真10)
(写真11)
(写真10、11)は書院から見た庭園で、池の右手前には、舳先を立てた入舟の形をしている舟石(ふないし)と称される石が置かれている。入舟は、浄土をこちら側にあるとする考え方で、珍しい庭園といわれている。池の左前方には亀島と鶴石があり、亀島には、石橋がかけられている。亀島は、大ぶりな岩石で組まれ、唐人帽丸形と称される石燈籠が置かれている。その側面に、寄り添うように立てられた立石によって鶴の姿が表されている鶴石がある。亀島の左後方に、蓬莱山の姿が岩組みによって築かれている。そこに木下順庵の撰文、石川丈山の篆額を表す刻銘がある今枝重直の一代記が刻まれた石碑が立っているが写真では見えない。蓬莱山の右側奥手には、亀島にあるのと同型で半分ほどの大きさの丸型燈籠が置かれている。
(写真12)
(写真13)
(写真14)
(写真12)は書院から本堂への道、(写真13)は池の南側にある本堂、(写真14)は書院から撮った本堂前庭である。書院からの写真撮影は認められているが、庭園内は散策は認められているものの、本堂その他を含め撮影は一切禁止されている。
本堂は再興に黄檗宗の隠元禅師や木庵禅師が関わったとされ、黄檗宗の様式そのものの建物で、石川丈山の筆による寺額が掲げられている。堂内中央の須弥壇には、螺鈿厨子に収められた本尊 釈迦如来像が安置されている。かつて、天井には、狩野探幽が描いたとされる龍の図があったが、明治時代に失われ、その後昭和五十三年(1978)、仏師 西村公朝によって復元された。
(写真15)
(写真15)は土蔵で、明治五年(1872)に学制がしかれるまで、男女共学の寺子屋として使われていたといわれている。(2014.11.28.訪問)
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来年の、紅葉の季節にはぜひ訪れたいお寺です。
7/20は、建仁寺さんへ言って来ました、琳派400年でもあり「風神雷神」を見て圧倒されました。数々の襖絵は圧巻ですね。
hama
2015/07/23 7:04 PM
蓮華寺に行くなら八瀬の瑠璃光院も一緒にと言いたいが、拝観料を2,000円も取られたので、あまり薦められない。近くブログを書くので、その写真で行った気分になってほしい。
建仁寺もそのうちに書く予定です。
うさぎ
2015/07/27 11:50 PM
とっても綺麗な私の好きな京都の写真をありがとう!
日本が本当に恋しいです。
ラフィーフ
2015/09/15 7:29 PM
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